世界のチョウで見る生物多様性

 松 村 行 栄(タカヨシ)

 日本チョウ類保全協会
 理事
  

世界には沢山のチョウがいます。

   チョウの標本を見ながら生物多様性(生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性)を考えてみました。         

南アメリカにはモルフォチョウ、ニューギニアにはトリバネアゲハ、アフリカにはドルーリーオオアゲハ、ロシアにはウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)というように、チョウの種類は地域によって違いがあることが分かりました。     

 東南アジアのチョウを見てみると、毒は無いが毒のあるチョウに似ていて自分の身を守っているチョウ(擬態)が沢山あり、同じ地域でもたくさんの種類がいることも分かりました。

東南アジアのツマベニチョウは住んでいる島によって模様や色が違うこと、南米に住むドクチョウは違った種類に見えるくらい模様が変化することなどを見て、同じ種類のチョウでも変化があることが分かりました。       

色々なチョウの標本を見て、生物多様性とはすべての生物の間には違いがあることだと理解できました。

 
 
 
南アメリカのモルフォチョウ
ニューギニアのトリバネアゲハ  ロシアのウスバアゲハ 

 
 
同じ種でも、いろいろな変化を見せるドクチョウの仲間  世界最大のチョウ、アフリカのドルーリーオオアゲハ  世界で一番、口の長い蛾
この標本を見ながら説明がありました。写真は小西委員撮影です。

 トップ アイコン