希少な植物の一時移植について |
経 緯 先述したほじょう整備地区に、群馬県レッドデータブックで絶滅を危惧され、 すでに多野藤岡地区では絶滅しているとされた植物が生息していることが2002年に 確認されました。カワジシャ、ミゾコウジュ、ハンゲショウの3種でした。 工事が始まれば、絶滅と思われました。 関係行政に対応を問い合わせたところ、移動させるのはかまわないという回答でした。 ヤリタナゴ調査会との会議で、ヤリタナゴの会が移動を担当することになり、 農業科のある藤岡北高校に協力を依頼したところ、観察会に参加してくれ、 観察会終了後、園芸福祉コースの授業で移植するとの回答をいただきました。 移植には土地改良区の皆さんも参加してくれることになりました。 各新聞社や県広報に移植の取材依頼をしたところ、新聞社以外にNHKも来てくれることになりました。 当日は新井市長が参加してくださり、長靴を履いて、学生と一緒にスコップでハンゲショウなどを掘って作業に協力してくださいました。 この日はほじょう整備工事が始まる初日でした。地改良区の皆さんは、想定外の出来事があり参加できないと連絡がありました。 NHKの取材について、市の関係する課から「断ったほうがいいのでは」とご心配をいただきましたが、結果は、「行政と学校と市民団体が協力して環境を守るモデルケース」と発表されました。 北高に一時移植された植物たちは、ほじょう整備が終了した場所に植え戻されましたが、落ちた種が学校の庭のあちこちで芽を出しているようです。 |