2012年8月4日(土) 会場:藤岡市美九里公民館
講 師 松村 行栄(タカヨシ)さん
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事前準備。教室2日前に餌をしかけました。
木の幹に縛り付けられているのは、切ったペットボトル。
その中に砂糖を焼酎で溶かした液が入っています。
チョウやカブトムシが寄ってきました。 |
2012年8月4日(土)に、公開講座「昆虫の作り方教室」を行いました。
募集定員は親子10組でしたが、すぐいっぱいになり、運営委員以外にも放送大学生物研究会やカワゲラの会メンバーも事前に指導者講習を受けての教室となりました。
朝9時、かんな川水辺の楽校に集合し、まず虫の取り方の指導から始めました。
その様子はこちらでご覧ください。/かんな川水辺の楽校 昆虫標本の作り方教室
虫好きの子供たちにもっと虫と見てほしい。次はカブトムシの標本を作ってみましょう。
日程は決定次第、お知らせします。
参加者の皆さんと作成した標本
標本にしたチョウは松村講師が海外で採取して保存していたものです。 |
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9人の小学生が参加してくれました。
みんな、虫好き。
楽しかったと言ってくれました。
お母さんも虫が触れるお母さんで、
一緒に作業してくれました。
えらいですね。
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なぜ標本を作るのでしょうか。
「昆虫標本は自然史の大切な資料です。
ギフチョウ(画像左と中央)は英国の昆虫学者リーチ氏が、1889年に新種のチョウとして本に紹介しました。その時の挿絵に使われた標本が120年以上経った今もロンドンの自然史博物館に収蔵されています。
標本はしっかり管理すれば100年以上も保管することができ、科学が進歩して新しい技術で見直したい時にいつでも使う ことができます。
写真(右)は2012年7月28日に群馬県藤岡市で採集されたアカボシゴマダラです。藤岡市では始めての記録です。
このチョウも標本にしてしっかり保管すれば、将来、藤岡市では2012年からこのチョウが見られるようになった証拠となります。昆虫標本は自然史の大切な資料です。(松村)」
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作業の様子 |
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展翅版の中央を約1.5o開けて、上についているねじで固定します。
開ける広さは、昆虫の胴の太さが入るよりやや広めです。 |
次に展翅テープを張りましょう。透明なテープで、羽をおさえます。 |
「 ここにまっすぐ針を刺してください。この角度が違うと、、
出来上がりが違ってきます。」 |
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針を刺すために、羽を広げます。羽のついている胸をギュッと持つと、上の羽が広がります。保存してあったチョウには、筋肉が固まって開きづらい場合もあります。 |
体に直角に針を刺します。まずこれが難しい。羽根の角度につい合わせてしまいそうになりますが、胸に直角に針を入れます。 |
次に、刺せたら、展翅版の下の版に針を刺し、固定します。羽の基部が、展翅版の上面から沈まないようように。 |
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このように羽を整えながら、ピンを打っていきます。
×が講師おすすめのピンを打つ位置。決まりはなく、整えた羽が動かない場所に打つこと。でも羽の上には打たないし、羽は触らないこと。それが難しいのですが。最後に採集者のラベルを張り付けて完成です。 |
残念ながら、 羽が破れてしまった場合は、あとでボンドでくっつけます。
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これは事前に行った指導者用研修会で作成したカブトムシ。
足の形を整えるのにピンだらけです。
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本研修会は(財)河川環境管理財団 の河川整備基金を活用して行いました。 |
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