(2014・ホナガカワヂシャの続編)
カワヂシャとホナガカワヂシャの見分け方(2016)
2016年春、矢場の環境水路にカワヂシャにそっくりなホナガカワヂシャがたくさん生えてきました。
なにか変だと思いながら、在来カワヂシャと間違い、抜き取らずカワヂシャが増えてきたと喜んでいましたが、
次第に花色が薄く青くなってきて、なよなよとしていた姿がガッシリしてきて。
5月末に隣接するアシハラの日陰に花が白くて小さい間違いないカワヂシャが生えてきて、比べてみてはっきりカワヂシャではないことに気が付きました。
特徴をお知らせします。とりあえず、小花ホナガカワヂシャとしました。
上の画像の株から葉と花をとりました。左から小花ホナガカワヂシャ、ホナガ、オオカワジシャです。
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小花ホナガカワヂシャの花。
咲き始めた頃、淡青紫の筋が薄かったので、白く見え、花も小さく非常に在来カワヂシャと似ていたため、間違ってしい、駆除せずに増やしてしまった。日数が過ぎだんだん筋がはっきりし薄青くなり、茎も太く、カワヂシャの特徴から離れてきた。
花の直径約4.92mm
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ホナガカワジシャの花と葉。
花の地色にはオオカワヂシャと違い白が入っている。青紫色の筋がはっきり入っている。葉の鋸歯が昨年よりはっきりしている。雑種だから、毎年、感じが違うので、見分けるのに戸惑う。
花の直径約5.80mm。 |
オオカワヂシャ(特定外来生物)の葉と花。
葉の縁には鋸歯が目立たず、幅があり大きい。
花は、淡青紫の地色が全体にあり、はっきりと濃い筋がある。花の直径約7.2mm。 |
在来カワヂシャ |
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茎が細く、直立しないでなよなよした感じ。 |
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花はほぼ白。拡大してみると、淡い青紫の色が差しているが、はっきりとした筋にはなっていない。 花の直径約3.69mm |
目視では、このように白に見える。 |
参考文献(カワヂシャ花色など一覧) |
1、新板・日本原色雑草図鑑 |
白、4mm |
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日本植物調節剤研究会(1978) |
2、原色牧野植物大図鑑 |
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北隆館 (1982) |
3、野草大図鑑 |
白地に淡青紫色のすじ |
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北隆館 (1989) |
4、田んぼの生き物図鑑 |
白地に薄紫色の筋 |
山と渓谷社(2006) |
5、植調雑草大鑑 |
白地に淡青紫色の条 |
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全国農村教育協会 (2015) |
6、京都府レッドデータブックhttp://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/flo0704.html |
ほぼ純白 |
径3〜4mm |
京都府 (2002)*カワヂシャの画像が明瞭です。 |
7、環境省・特定外来生物同定マニュアル(簡易版)https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/manual/shokubutsu.pdf |
花は淡紅紫色、3〜4mm |
オオカワヂシャ淡紫色〜白色 直径5o |
環境省
(カワヂシャとオオカワヂシャの花色が入れ違っている) |
8、環境省・特定外来生物同定マニュアル(詳細版) http://www.env.go.jp/nature/intro/4document/manual/shokubutsu2.pdf |
オオカワヂシャより白い、 |
オオカワヂシャは淡い紫色または白色。直径6o |
環境省
(カワヂシャとオオカワヂシャの花色が入れ違っている) |
9、ブックレット群馬大学D外来植物の脅威 |
ほぼ白色、オオカワヂシャより小さい |
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上毛新聞(2009)*記載が大変詳しくお勧めです。 |
2016.10.25 ヤリタナゴの会・掛川優子
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