ここ2年、マツカサガイの死んでいる空殻が多く見つかっていると、ヤリタナゴ調査会から報告がありました。
ヤリタナゴも、昨年秋の移動作業で確認された個体数は、激減でした。
心配なことが続きます。

3月6日に、ヤリタナゴの春の退避作業があります。
回復してくれているといいのですが。

どうぞ、ご協力ください。
(2011.3.1)

川虫紹介」 

シマドジョウとドブガイ幼生

 
ヤリタナゴはマツカサガイに卵を産み付けます。
どちらも市の天然記念物ですから、その様子を自宅で飼って観察することはできませんが、
以下の画像はもう10年ほど前ですが、、我が家の水槽で育てていたシマドジョウにドブガイの幼生が寄生したものです。
マツカサガイもこんな感じでしょうか。自然界では、こんな高密度で付かないと思われます。

・ドブガイの幼生の放出は、2002年1月16日PM4:00〜6:00の間
・写真は1週間後の1月23日に撮影しました。
・シャーレは15cmです。
・幼生は何匹かいたドジョウの内、小さなほうに多く付いていました。
 
胸ひれ、背ひれ、腹ひれ、尻ひれ、尾ひれとひげにも付いています。
幼生は親外から放出されたときは、色はクリーム色ですがもうミニチュア二枚貝です。ドジョウのひれの縁にカッパ(?)と付いてます。
最初見たときは、ドジョウにほこりが付いたようなかんじで、ひれの線がでこぼこ変に見えました。
日がたつと、それがだんだん少しすっきりしてきました。付いた幼生の上にドジョウが膜を張ったせいのようです。ドジョウは傷ができたから治そうとしているとか。
そのうち、少し大きくなって幼生は脱落していきましたが、ドジョウのひれはよれよれです。
幼生は、貝を開いて自分だけ脱落するのではなく、最初にはさんだひれの部分ごと落ちていったようです。
はさんでいるうちに食べてしまうのか、食べ終ったので離れていくのか。これだけ見ていると、ドジョウは気の毒でした。




 


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