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危険な毒蛇を覚えよう

2012年4月23日 会場:藤岡市立第一小学校
講 師  (財)日本蛇族学術研究所
研究員 三保 尚志(みほ ひさし)さん

 
今年も5月11日(金)かんな川水辺の楽校に第一小から遠足がやってくることになりました。
運営委員会は、昨年の経験から学び、
今年は遠足の事前学習に「マムシ研修会」を開いてもらうことができました。
会場は第一小体育館、受講生は遠足にやってくる4年生約120人と先生方。
講師は、昨年の秋、美九里東小で行った研修会にもお出でいただいた三保尚志先生。
執筆されている学研の図鑑(爬虫類・両生類)が図書館にもありました。
生きているニホンマムシとヤマガガシとアオダイショを前にして、
軽快なクイズ形式のお話に、
子供たちの手がどんどんと挙がり、質問の時間が足りなくなるほどでした。

 
 ヤマカガシのフリーズドライ標本 
「ヤマカガシは咬んで出す毒の他に、頚部にも他の毒があり、圧迫などをすると飛び散るので注意が必要」


当 日 の 様 子  
 会 場 準 備  
  蛇たちは慎重に取り扱われます。移動用の入れ物から展示用の入れ物に入れ替えるまで、子供たちは体育館から出ていてもらいました。
三保先生、蛇の厳重な荷物をほどき始めました。  蛇が網の袋の中に入っています。
さっとケースの蓋をしました。 
ニホンマムシ!、入りました。  こんどのは、なんでしょうか。見ているほうが緊張 ヤマカガシ、でした。  蛇が収まり、準備ができたので、
子供たちが入場です。
 研 修 開 始   
  次々と変わるスクリーンの映像と次々と出されるクイズ。手を挙げて答える子供たち。蛇を怖がる子もなく、みんな熱心なうちに、時間が過ぎてしまいました。
 
さあ、始まりました。「危険な毒蛇を覚えよう」。目の前のケースの中にニホンマムシ、ヤマカガシ、アオダイショウがいます。左から3個のケースは生きている蛇、右2個は標本が入ってます  「はい!」。さっそく、手が挙がりました。 どんどん質問の手も挙がりだし、全員に聞けないうちに、とうとう次の授業のチャイムが鳴りだしてしまいました。 「かまれると、体力のない高齢者と子供は死の危険があります」。これはニホンマムシ。両者ともに存在感ありますね。
 スクリーンの画像
  群馬で見られる蛇の画像や大きさや見分け方などが、ステージ上のスクリーンに紹介されました。興味深いものばかりでしたので、その一部をご紹介。  
 知らなかったこれは目が赤いから、シマヘビかな。 「 群馬には8種類の蛇がいます。
大きさは見分けるポイントの一つになります。」
「逃げてしまうので、しっかりみられないのですが」
「それは近づきすぎるからです」 
 お話が終わって
  退場する時、一列になって、蛇の前を通りました。、
     
 退場の時だけそばによって見ることができました。でも相手は毒蛇、「足元の青い線から出て近寄ってはだめですよ!」。でもみんなついつい。手前はヤマカガシの標本。 これはニホンマムシの標本。
「マムシではなくニホンマムシが正しい名前です。別種にツシママムシがいます」。知らずに散々マムシと言ってました。
 「ヘビ大好き」先生。手に乗っているのは、アオダイショウの幼蛇。別れを惜しんでいました。


研修会を終えて
「自然の中で危険を避けるためには、まず正しい知識を持つこと。
そしてそれは野生の生き物たちの気持ちになって考えることへ...」

 本研修会は(財)河川環境管理財団 の河川整備基金を活用して行いました
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