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平成29年9月16日
第15回 魚と遊ぼう!
中村堰・農業用水の生き物調べ



平成29年9月16日午前9時から中村堰分水工で、第15回農業用水の生き物調べが開催されました。
主催:水土里ネット中村堰、共催:ヤリタナゴ調査会・やりたなごの会です。
台風が近づいていて、今にも雨が降りそうな空模様でしたが、
例年と同じく、今年も100名を越す大勢の方々の参加がありました。


身近な水辺の農業用水をのぞきに来てください。
農業用水を管理する土地改良区は、用水路に入る生活系のゴミの清掃や水路沿いの安全管理もしています。
農業者の減ってきた現在、非農家を含めた管理体制の構築が必要になっています。





今年はアユが4匹捕れました。数ではニゴイ、重さではコイ。
残念ながらとれた外来種、アメリカナマズ8匹、コクチバス1匹、ともに稚魚でした。

とれた魚の大きさや貴重さなどで賞状が出ます。

   
 優勝はナマズ。50㎝の3年魚。尻尾がちぎれているのもいました。

大きさなら勝っていたコイ。
準優勝はアユ。25,5㎝。
アユは去年は採れなかったので、よけい嬉しい。
特別賞は、1匹いた外来種のコクチバス。
終わり間際にインドネシアのサルヤントさんが獲りました。
数が減っているので、駆除の効果が見られるけど、
残念ながらまだいたことが分かったのでと、受賞でした。

 
 いろいろ獲れてます。 チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。親魚は獲れませんでしたが、こんなに産んでます。小さいうちはすっきりしてますが、大きくなると まったく違います。家で飼おうなんて思わないで。

 獲れた魚の説明。ヤリタナゴ調査会が準備を始めました。 

本日とれた魚は10種。1種づつ、持ち上げて特徴などの説明。 
タニシとサカマキガイ(上)。ヒメタニシかマルタニシか水生昆虫談話会・神奈川の司村さんに聞きました。ヒメタニシでした。
右のタニシにサカマキガイの卵塊(おそらく)がついてますね。

 バッタもいました。ショウリョウバッタかな。
違いました。
日本鳥類保全協会の松村さんに聞きました。
バッタ目キリギリス科クビキリギスの幼生でした。

 
今年は、地元のお米「あさひの夢」が、全員に配られました。
「毎年、何をお配りしようかと、作るものを考えています。
来年は、何がいいですか」

 
正面の青い水門は農業用水を一定の割合で正確に分配する分水工です。
鏑川から取水された水は導水路を流れてきて、この分水工で幹線水路に分けられ、網の目のように田畑に入っていきます。
 今、探している魚は、鏑川から一緒に下ってきた魚たちです。
   
   
応援に来てくださった中林さん(左・群馬県西部農業事務所)と田中さん(群馬県土地改良事業団体連合会)。
 
 
 「お米1合を作るのに100~300ℓの水が必要です。
その水を供給するのが農業用水路ですが、それだけではなく、
多くの生き物も集まるなど、多面的機能を持っています。」
(中村堰土地改良区田口さん)

来年、導水路の周りには工場が建ち、この景色はすっかり変わっているそうです。
この広々とした田んぼの中での風景、とても好きでした。

でも、また来年もお待ちしています。

やりたなごの会は、中村堰土地改良区と施設保全向上活動に関する協定に締結しています。

*第8回(平成24年)から外来種チャネルキャットフィッシュ、ブルーギル、コクチバス
が確認されました。この年にHPも開設しました。
第1回(平成15年) / 第1回案内   第8回(平成24年) 第9回(平成25年)pdf 第10回(平成24年)  第11回(平成25年) 第12回(平成26年)  第13回(平成27年) 第14回(平成28年/作成中) 

  
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