ワンドものがたり1 コカナダモ駆除(県内要注意外来種)
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2011年11月28日。 野鳥観察終了後、ワンドの環境整備を行いました。
運営協議会メンバーに加え、ヤリタナゴ調査会、ヤリタナゴを守る会、高崎河川国道事務所から応援いただきました。
新設されたワンド。春はまだ、かんな川水辺の楽校の一番奥でひっそりと存在していましたが、現在は小さな魚たちが行き来しにぎやかです。
春の植生研修会で懸念された外来の植物の内、県内要注意外来種コカナダモも進入しています。
一気に繁茂したコカナダモ絨毯にイトトンボが止まり、ハバヒロカマキリが歩いていました。
この日は、そのワンド中に進入したコカナダモの駆除作業です。本線はいたるところコカナダモやクレソンがのびのびと繁茂しており、いろんな生き物たちが利用している様子が見られます。これはもう、このままでいいでしょう。
でも、水辺の楽校の中に新設されたワンドは、在来の水草が見られるようにしてみようと、この日の作業となりました。
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オイカワの稚魚。ワンドの中、コカナダモの茂みの中をいたるところ泳いでいます。 |
いくら抜いても切りがないと思われるほどコカナダモ。あきらめず定期的に作業をしていくことが必要のようです。 |
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トウキョウダルマガエル。抜いて岸にあげたコカナダモの上にいました。 |
キタテハ。パンの袋を開けたらすぐやってきて、袋の中に吸収管 を伸ばしました。驚きました。 |
足跡。水鳥でしょうか。ちょっと大きいです。 |
困り者と思っていたワンドですが、ずいぶん生き物たちの役に立っている様子が、明らかに見えてきました。
やはり川辺にあったほうがいい環境のようです。
この日行きかう魚たちを見た参加者から、「このワンドはすばらしい!」というファンができました。よかった。
外来植物。ここまで広がっているとその存在に意見はいろいろです。
かんな川水辺の楽校に大勢すんでいるカワラバッタ。激減の原因は礫川原の減少が主でしょうが、
餌としてきた在来の植物が外来種の進入により少なくなってきたこともあるといわれます。
せせらぎ水路とともに、見守っていくことにしましょう。
次回作業は、春の予定です。
応援いただければ、大変助かります。
整備以前の同地点。小さな湧水の池があり、オニヤンマなどがいました(上流に向かって写した画像で、本線は左)。
最初の計画ではこのまま残すはずでしたが、207年台風9号で流路が変わり、この池も流れてきた土砂で埋まってしまいました。
それで計画を変え、ワンドができました。
本線が増水し流れが激しいときでも、ワンドはいつもと変わらずゆったりとしています。
大小の魚たちが群れています。 コカナダモを抜くために手を入れると、今もまた底から水の湧いているのがわかります。
いつかまたこの写真のように子供たちが遊びにきてくれるでしょうか。 |
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