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 ヤリタナゴのすめる川をいつまでも

岡之郷用水 アメリカザリガニ駆除作業


 2011年9月10日、大変残暑厳しい日、
例年ヤリタナゴ観察会を開かせていただいている岡之郷用水で、2回目のアメリカザリガニ駆除作業を行いました。
 当初、9月3日に予定しご案内しておりましたが、台風による増水で日程変更したものです。

 ヤリタナゴ調査会の呼びかけで、ヤリタナゴを守る会、やりたなごの会、そして藤岡市文化財保護課からも応援いただいて、午前9時から11時半までの約2時間30分ほど採取し、アメリカザリガニ767尾(3350g)を駆除しました。

 昨年から個体数が激減中のヤリタナゴが、ちらほら見られ、少しホっとさせられました。

 実施に至る経緯    ヤリタナゴ調査会 斉藤 裕也
 ヤリタナゴ生息地にアメリカザリガニ(以下単にザリガニ)が異常に多いことに気付き、 本年 7月30日に、ヤリタナゴ調査会佐藤喜治さんと試験的に採取したところ、20mの区間で520尾のザリガニを、2時間で捕まえることができました。
 大きさの中心は3〜4pの小型の個体が主で、本年春に生まれた子供が成長してきたものと推察されました。

 ザリガニは雑多なものを餌としますが、夏はマツカサガイの繁殖期であり、稚貝が着底する時期の捕食者は、稚貝の最も弱い時期の捕食者であり、マツカサガイの生育個体数に及ぼす影響が大きいと推察されたので駆除を実施しました。

 ヤリタナゴがいました!
それなに?
孵ったばかりのアメリカザリガニですよ。
バケツの底にどんどんたまるアメリカザリガニ。
カメラを近づけると怒ってます。
脱皮直後でまだ体が柔らかい個体。 

 
裏返してみると、メス(左)とオス(右)がわかります。 それぞれ拡大して見てみましょう。  ギンヤンマのヤゴです。
ヤリタナゴがいました!1年ものくらいでしょうか。 外来のタイリクバラタナゴです。5尾採捕しました。
ネネチャンの家にもらわれました。
ハグロトンボがフサモの上に止まって産卵しているようです。 
 
おばあちゃんから網渡されたけど、どうやって捕まえるのかな?
おじさんたちを見てもわからないから、撤収です。
ウシガエル。オタマジャクシとはいえ大きい(これだけは苦手) トウキョウダルマガエル。
かわいいのがたくさん田んぼの中にいました。
 
 
ナマズのまだ体が緑ぽい稚魚。小さいうちは、何でもかわいいですね。でも魚食性。ヤリタナゴにいない川へ移ってもらいました。 最後に、採取したザリガニの集計作業。
サイズ込100個体までの体長と重量を計測。
採取した全量です。バケツ1個に入りました。
総重量は3350g、個体数は計測データーから換算し767尾でした。

本事業は群馬県平成23年度水生生物とその生息環境の理解促進事業を活用して実施しました。

旧笹川調査   笹川捕食魚駆除作業  ヤリタナゴ観察会2011 

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