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ヤリタナゴ放流の集い



開会準備中。地元の方が下草を刈ってくれた木の下で)

 2012年5月27日(日)午前9時半からヤリタナゴ放流の集いが開催されました。参加者約50名でした。
ヤリタナゴが天然記念物に指定された2000年から昨年2012年まで毎年開催してきたヤリタナゴ観察会を、
今年は取りやめ、その代わりに行ったものです。
 
 第1回観察会(2000)では1匹しか採れなかったヤリタナゴは、第7回観察会(2006)では161匹となりました。しかし翌年(2007)から減少が始まり、昨年第11回観察会(2011)では4匹となってしまいました。
 ほぼ同様な推移を毎年3月に行ってきた春の退避作業でもたどってきました。2006年に最高2205匹をカウントしましたが、翌2007年に667匹と大激減しました。その2年後(2009)には2009匹と回復したかに見えましたが、翌年から再び減少し、本年(2012)3月には66匹しかカウントできませんでした。
 その後、笹川や用水の減水が重なり、観察会を開いていた付近にヤリタナゴの姿を見ることができなくなったため、今年の観察会を中止し、放流の会に変更することになりました。大変残念な事態です。 
 この間、2005年〜2008年にかけて生息域の下流に3面コンクリートの工事があり、20010年11月末には生息域上流の笹川に橋梁工事が始まりました(保護活動開始後のヤリタナゴ生息数の推移)
 
これらの工事が影響を及ぼしていることは考えられ、それに対応できなかったことに、今、深い反省を持っています。 
 
 来年は、また観察会を開いてほしいとの要望が、毎年子供たちを参加させることに尽力いただいいる斎藤先生からありました。
 「ヤリタナゴたちの住める環境」を次の世代に渡していくことを目指したい。皆様のご協力を心からお願いいたします。(記:やりたなごの会)
 ヤリタナゴ。これから放流されるのですが、生まれた時から水槽で飼われていたので、無事生き残り世代をつないでくれるでしょうか。 こちらは、自然の川で生き抜いてきたヤリタナゴ。放流のために大捜索の結果見つかった貴重な15匹。   マツカサガイの死んで見つかった殻。マツカサガイの殻も多くなっている(ヤリタナゴ調査会)ので、心配なところです。

 

   
 受付は神流川土地改良区の田村さんと中村堰の神保さんが引き受けてくれました。  今年子供は事前申し込みでした。
一番先に来てくれたのは、第一小の4年生でした。
水槽育ちの人懐こいヤリタナゴ、人のほうに寄って 行くような感じです。
     
 始まりました。司会はヤリタナゴ調査会の佐藤さん。
 主催者あいさつ。ヤリタナゴを守る会会長福田さん。  針ヶ谷教育長が今年もご参加くださり、励ましていただきました。
   
ヤリタナゴの生態などの説明をヤリタナゴ調査会会長斉藤さん。手前のカップに水槽のヤリタナゴを入れ、みんなで水路に返します。   「 去年は網を持って水路に入ったんだけど、今年は放流なんだ」  飲むのではありません、中にヤリタナゴが入ってます。これから水路に移動して放流です。(顔を星でぼかさせてもらいました。)
     
「みんなそろいましたか。では、ヤリタナゴを放流してください」    「無事に育つんだよ」
 やりたなごの会のメンバーも放流しました。
 終了しました。閉会の挨拶は市文化財保護課寺内さんです。 


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 ヤリタナゴ座談会

  
ヤリタナゴ放流の集い終了後、神流公民館で行いました。参加者は26名でした。
 話題提供をヤリタナゴを守る会会長福田さん、ヤリタナゴ調査会斉藤さん、江ノ島水族館伊藤さんが行い、その後参加者で保護活動について話し合いが行われました。
     
ヤリタナゴを守る会福田さんの発表 スライドから ヤリタナゴ調査会斉藤さんの発表スライド  江ノ島水族館の伊藤さんからマツカサガイについての発表 


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