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一会員の思い出
放送大学旧河合ゼミ読書会
(記 : 掛川 優子)

訃  報

主宰された河合明宣先生は令和7年3月13日にご逝去されました。
ここに記して、心からご冥福をお祈りいたします
 

河合ゼミ読書会は、河合明宜先生が京都大学で恩師に一冊の本を皆で読み込むことを指導され、
それを放送大学で河合先生に卒業研究の指導いただいた学生に呼びかけ
2000年ごろに作ってくださった勉強会でした。
私は2000年から卒業研究の指導を受け、
同時に旧読書会にもお誘いいただき入会しました。
月1回の本読み会のほかに、佐渡のトキ保護に関する古文書の調査も始まり、
河合先生を先頭に会のメンバーが張り切って出かける後姿を、
声をかけてもらえなかった私は茫然と見送った覚えがあります。
次回調査からは飛び込みで参加しました。
2022年に環境研究集会と名前が変わりました。
河合ゼミ研修大会開催要領

この20年余、河合先生の下にその運営を里見洋司さんにお任せし、
穏やかに集ってきました。
河合先生がお亡くなりになったこれからは、
先生の意思をつないでいける会でありたいと願っています。



河合ゼミ読書会で行ってきた本読み以外の活動
佐渡島トキ調査

佐渡には報道で知る以外の
もう一つのトキ保護活動がありました


第2回調査2003年10月11日〜13日


2003/11/01 掛川優子作成
(この回から調査に私も参加することができました)


 現在の生椿 

河合先生の
ご著作紹介

   気候弾力性のある農業に関する研究2023/3
第1章 モンスーンアジア北端の日本農業:Satoyama Initiative
(最後のご研究になりました、残念です)


 甘楽多野用水誌2004/3
     締め切りに間に合わないことに怒り心頭だった理事長が
河合先生の書きかけ原稿をご覧になり、

一転
素晴らしい、締め切りを気にせず書き上げてほしい」と
なった記憶があります



 ブータンに学ぶ / 目次





ブータンと佐渡から考えるしあわせのかたち (河合 明宣 2015)
―国民総幸福論(GNP))社会の実現過程―

ブータン農業の農業地帯分と複合的家族経営の発展を目指して田中 修 2015)

     

2014年8月、ブータンへ(環境研究会、河合ゼミ読書会)

河合先生はブータンに住んでいられるのかと思われるほど、

ブータンの地や人々に溶け込み研究を深めていらっしゃいました。
放送大学とブータン王立シラブ ツェ・カレッジ(SCRUB)との国際交流協定も結ばれ、
佐渡のトキ保護関係の皆さんや学生をブータンに誘ってくださいました。
私は、オグロヅルのために、 村人が電気のない暮らしを選ん だという
ポプジカ村を見てみたかったので、思い切って参加しました。
一生に一度の海外体験となりました。

 (拙文:ブータンに学ぶより抜粋 ・ポプジカ村の記録(pdf)   
 ・足元に咲く草花  ・足元の虫たち   ・水質について(pdf)   

ブータン王立シラブ ツェ・カレッジで学生との交流会(2014..08.16) 上段右::河合先生、
下段右から5人目:田中先生、末武さん(佐渡)、松田さん(群馬)、鈴木さん(栃木)、掛川(群馬)

研究報告書など

・第2回調査:2003年10月12日〜14日

野口憲一、蘇雲山、河合明宣(2003)トキの野生復帰と生息地保護の課題、
佐渡水生昆虫調査のまとめ、放送大学研究年報 第21号

(3−3.現地調査(2)水生昆虫調査のまとめ[掛川〕を私が書かせていただきました。
卒業研究作成後飛び込み参加を許可していただいた大変思い出深い調査です。

第3回調査:2005年1月10日〜12日

掛川優子、河合明宣、中島啓二(2006)、「新潟県、佐渡トキ自然復帰プロジェクト地における
冬の水辺の付着珪藻、水生昆虫の成育調査.」
(PDF)
朱鷺の現在・過去・未来−朱鷺と生息地の保護研究資料集,第2号
日中朱鷺保護 研究会


2006年12月、群馬県川場村関村長が佐渡視察。
その後、「トキの生息環境と農業に関するシンポジウム」が
2010年に川場村で開かれました
コーディネーターは河合先生です

朱鷺の現在・過去・未来−朱鷺と生息地の保護研究資料集,第3号
日中朱鷺保護 研究会






2006年から毎年開かれている河合ゼミ研究大会

河合先生を中心に里見洋司さんが幹事として毎年開催してくれました。
(コロナなどで2回ほどお休みもありました)
2022年から環境研究会と名前を変えています。
穏やかで和気あいあいとした集まりでした

第2回河合ゼミ研修大会(2006.05.27)
左:河合先生 右:幹事(第1回から現在)の里見洋司さん


メンバーの1人の川島秀男さんは「鴻巣の環境を考える会会長」で、
鴻巣こうのとりを育む会」の会長もされていて、とてもパワフル。
2005年から毎年春に行われている河合ゼミ研究大会が開かれていて、
川島さんのコウノトリの発表も毎年あります。
今年はその後、有志で渡良瀬遊水地にコウノトリ見学に行ってきました。


巣立ち間近のコウノトリ
2024年6月11日、 渡良瀬遊水地第2調節池(小山市の人工巣棟) 

参加者(左から)遠山先生、大橋さん、掛川
川島さん、野口さん

(続 く)


 

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