かんな川水辺の楽校便り | 協議会ニュース |
2011年5月19日、藤岡市立第小学校4年生の皆さんが、かんな川水辺の楽校に遠足にやってきてくれました。運営協議会が誇る講師陣総動員で、大歓迎です。魚と昆虫観察に加え、パークゴルフ体験講習も今回初めてメニューに加わり、パークゴルフの講師には80歳代の方もいますから、10歳から80歳までのざっと150名が観察や体験、指導を通じて集えました。思い描いてきた水辺の楽校の光景に感無量でした。 天候にも恵まれました。さわやかな風のなか、楽しかったという子供たちの声を何度も聞くことができた1日となりました。 と思ったら、最後に冷や汗をかくことになりました。自然相手に油断は禁物でした。 /グットぐんま2 |
朝8時55分。予定より20分も早く 続々とやってきました。 どんどん歩いてきたそう。 |
全員着いたようです。4クラス120名弱。 今日は4講座をクラスごとに回ります。ちょっと忙しい。 |
講師挨拶。昆虫、魚、パークゴルフの各担当。 水生昆虫はもう現場にスタンバイしたようです。 |
||||||
パークゴルフ体験 講師は隣接している藤岡パークゴルフの皆さんです。「今日は孫が来るのです」という方も。全員クラブを持って打ち方を指導された後、コースもまわりました。「うまい子がいるね!」と講師を感心させた子が何人もいたようです。 楽しかったんでしょうね、週末、お父さんと一緒にまた出かけてくれた子もいたと聞きました。 |
||||||||
では、始めましょう。怪我をしないように楽しく。 | まずクラブの握り方を教わりました。 | 次は打ち方。待ってる子もジーっと見てますね | ||||||
さあ、打ってみよう! | ナイスショット! | ナイスショット! | ||||||
ナイスショット! ? | カップまで届くかな? | 全体のまとめ。後ろはパークさんの講師全員。 | ||||||
昆虫講座 |
||||||||
講師は 松村運営委員(日本チョウ類保全協会)。 アカギヒメの保護活動を長年続けてられています。 |
これは昆虫の口。餌によって違ってます。 虫、わかるかな?(クリック) |
小さくてわかりずらいですが、みんで捕まえたバッタとかたくさん入ってます。 | ||||||
水生昆虫講座 今回はどこもこなせる小西委員が休暇をとって引き受けてくれました。 |
||||||||
講師は 小西運営委員 。ビオトープ管理士。お勤めは水産試験場。近年はカワウの研究をされています。 | 一番多く見られるのは、ヒゲナガカワトビケラです。 | 最後に、水質指標の下敷きを使って、見つかった虫の名前を調べました。 | ||||||
魚類講座 群馬県水産試験場は運営委員会に入って協力してくれています。 | ||||||||
講師は 松岡運営委員。お勤めは水産試験場。マツカサガイやヤリタナゴの研究、ギンヒカリの開発などをされています。 | 一番多く見られたシマドジョウ。 群馬県では準絶滅危惧 に分類されています。。 |
「ではまとめを」「うーん、絶滅危惧種のシマドジョウがこんなにいるとは...。 藤岡はヤリタナゴもいるし、自然豊かなんですね」 | ||||||
|
||||||||
この日見られた生物のリスト。現場でダンボールに書いたものです。 | ナベブタムシ、ヌマエビ、シロタニガワカゲロウ、ヘビトンボ | |||||||
県内危険外来生物ナヨクサフジの除草作業 かんな川水辺の楽校では、施設使用後に環境整備をお願いすることになっています。 この日は、あちこちに広がって咲き始めたナヨクサフジを一人5本づつ抜いてくださいとお願いしました。 |
||||||||
県内危険外来生物の ナヨクサフジ | みんな一生懸命抜いてくれてます。 | ずいぶん抜けました。そろそろ帰る時間と思ったとき、声が! | ||||||
「ヘビがいた!」 川原の礫の中にマムシがいるのを、除草中の子供が見つけました。周りに運営委員がいましたので、すぐ対応し咬まれることはありませんでしたが、危ない。 |
||||||||
どうしたらいいのでしょうか。 まず市に 川原の除草をお願いしたところ、翌週には施設内に除草作業が入り、川原も刈ってくれました。よかった。 マムシが出たあたりは、去年、カワラバッタの幼生を最初に見つけたところです。何度も何度も行って、草むしりもしたし、座ったり腹ばいになったりして写真も撮り、すっかり慣れた場所だったので、いると思わなかった。油断です。子供たちに除草作業は今後頼まないことにしましょう。 学校にも、昨年美九里東小が行った毒へび勉強会を開いてもらえるようご相談しました。 ヘビの見分け方、生態を知り、咬まれないようにすること、もし万が一、咬まれてしまったときはどうしたらいいのかについて、勉強していくことが必要です。 |
見つかったマムシ、25pくらい。 |
後記 5月19日の遠足ではまだ見られなかったカワラバッタが、翌週の5月26日に初見しました。去年と同じ辺りで、石の間からまだ小さいのが3匹飛び出してきました。マムシのいた辺りです。ノミのようにピョンピョン跳んで行きました。この日は全部で7匹見ました。他にも2種類のバッタの幼生を見ました。 またこの日、 ワンドでカワジシャ(絶滅危惧U類・群馬県指定)の群生をを確認しました。またミゾコウジュ(準絶滅危惧・群馬県指定)も 数株確認しました。これは初めてです。どちらも花が咲いてます。ちょうど市の除草作業中の方に、この2種を説明し、「刈らないでもらえないか」とお願いしたところ、快く引き受けてくださって、他に生えていた株も見つけてくれました。 この手のことで、こんなに親切に対応していただいたのは初めてで、心から、感謝です。 |