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ブータン・ポプジカ村の草花


 
トレッキングコースの林を抜け、湿原が見える丘の上にチョルテン(仏塔)の立っている。先導してくれているガイドのカルマさん。雨なので、民族衣装「ゴ」の上にジャンバーを着ている。
2014 年8 月14 日、ブータンのポプジカ村を訪れた。
そこで歩いたトレッキングコースGangtey Nature Trailの足元に咲いていた草花をご覧ください。
冬になるとオグロヅルの舞い降りる湿原を渡る約4 ㎞、高度約2,800mのコースでした。
同定は群馬県立自然史博物館大森威宏先生にお願いし、いただいたコメントを原文のまま記載しました。
「大部分は日本にあるものと同じ属ですが、地域的に分化した種が多い」そうです。

 

  

タデ科ギシギシ属Rumex chalepensis.

タデ科タデ属:日本にもあるタニソバ
Persicaria nepalensis そのものでしょう。

   
バラ科キイチゴ属Rubus rbrisetulotus か
 その近縁種でしょう。
アカネ科?:小さすぎてわかりません。
*ブータンでもアカネは染色に使われてます(筆者)

    
 マメ科フジボグサ属Uraria rufescens
ハギのような花が節操なくつく感じからフジボグサ属Uraria
花柄が長く花が2個ずつつく特徴からUraria rufescens と思われます。

トウダイグサ科トウダイグサ属Euphorbia
*トウダイグサはブムタン地方で泥染めに使われています。
同じ種かは不明ですが(筆者)。


    
 シソ科ウツボグサ属セイヨウウツボグサ Prunella vulgaris subspvulgaris:ウツボグサのようなものは、花序の各部分の大きさから、早い話がウツボグサの学名上の基本亜種で、ウツボグサの中部アジア~ヨーロッパバージョンです似ていて当然です。

シソ科イブキジャコウソウ属Thymusと思われます。

   

シソ科イブキジャコウソウ属Thymus属:
イブキジャコウソウそのものかごく近縁な種かと思われます。

 スイカズラ科ニワトコ属Sambucus adenata
上部の小葉が基部に流れるはっきりとした特徴があります
 
 
 スイカズラ科Lonicera(スイカズラ)属と思われます。
花だけ見るとAbelia属にも見えますが萼はAbelia属ではありません。
 アズマギクに近い種でネパールのものと同じならErigeron multiradiatusですが、確かなことは言えません。 (写真:河合明宣)

キク科アザミ属:ローカルな種が多く、種までは特定できません。

キク科キオン属でおそらくSenecio scandensと思われます。

 
キク科キオン属:おそらく地域的な種だと思います。
頭花だけなら中国にも似たものがあります
キク科Anaphaslis busua
分布地点が東すぎるのと標高が低いのが気になります。  
   
キク科Anaphalis contortaの若いものと思います。赤が強いですが・・・。
   
ツユクサ科Cyanotis属:おそらくC. faciculataと思われます。
 ショウガ科Hedychium gardnerianum:またはその近縁種と思われます。
これはなかなかの難物でしたが図書館に幸い「シッキムヒマラヤの植物」という古い本があり、その中に同属の植物の写真があったのがいい手がかりになりました。
この属はショウガ科の中では雌蕊が飛び出す特異な形をしていますが、これはスズメガ媒花にむすびついたものと解釈されています。中国では園芸目的の品種改良が進められています。 
(写真:モンギールで鈴木明美
 

ラン科クモキリソウ属 Liparis??

 ランは難しいですね。

 
 

Q:ワラビでしょうか。ワラビは市場で売られていましたし、食事にも出ていましたが
A:ワラビかどうかは断定できません。シダ植物の場合、胞子嚢群の形やつく位置が科や属を特定する上での最大のポイントになります。
 
ベニタケ科、地衣類(おそらくハナゴケ科)



ブータン ・ ポプジカ村の草花足元の虫たちポプジカ村の記録・水質について 


「掛川優子(2015.2.7) ブータンに学ぶpdf/
ブータンに学ぶ2012・2014ポプジカ村の記録、放送大学環境研究会」より抜粋

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